私のロードバイクの機材は基本的に古いものが多いんですが、よい物を買って長く使っているわけではなく、知識の無かった頃にとりあえず揃えた物を使い続けているだけなんですよ。なんで順次グッズを買い替えていきたい。そーすればきっと40kmのタイムが何十秒か…ひょっとしたら何分縮まるに違いない!などと日々妄想しているわけです。楽しーですね。
んで今回はシューズです。今使っているのは7・8年前に買ったスペシャライズドのシューズ。どこも痛くないからスペシャライズドの足型は俺の足に合っている!そう思い込んで過ごしてきたわけですが、何のことはない、単にぶっかぶかの靴を履いていただけのようです。そーいえばペダリング中にも靴の中で足が前後にスライドしてるよーな。これは良くないんでしょうねぇ。多分2〜3分ぐらいのロスになってるかもしれません(妄想)。
だって買った当時はなんも知らなかったもんで、自転車のシューズもランニングのシューズのように、つま先に充分な遊びをもたせて買うものだと思い込んでいたんですな。でも自転車はランニングと違って地べたに足を叩きつけないんで、腫れたりむくんだり、つま先が圧迫されたりしないわけですよ。つまりピッタリサイズを買えばいいんだと、先程お店のお兄さんに伺って知りました。
でもぴったりのサイズってナニよ?
(゜▽゜)/ それを知るためには先ず足の寸法を測りましょうね。
お兄さん色々と頼りになります。まあお店に行くと足型計測器は大体置いてありますから、自分で測っちゃってもいいんですけどね。私の場合は39.5の3E。典型的な日本人の幅広足です。この39.5という寸法になるべく近いモノから、足がキツくないシューズを選べばいいわけです。乖離すればするほどつま先がゆるゆるになることになります。ちなみにスペシャライズドは42を履いてました^^;
この幅広足が問題で、大概のシューズは選択範囲外となってしまうわけですよ。殆どのシューズは日本人にとって幅が狭いんです。外人さんどんだけ細長い足してるんだよ!と。しかも私の足型はかてて加えて先広タイプときてるから、余計に選択肢が狭まってしまいます。でもそれは日本人なら誰でもが悩むところで、そんな皆さんにとって福音となるのが幅広甲高タイプのシューズなワケです。有名どころのSIDIさんならMEGA。シマノなら普通にワイド(W)。先っちょまでまるっとした足型で作られていて、私の場合泣き所になる足指の薬指や小指も殆ど当たりません。他にもノースウェーブとかスコットは普通に足先が丸かったかな。これらもアジア向け商品なのでしょうかね?でも先に挙げたメーカーよりは若干狭めです。
さてせっかくシューズを新調するという時に、皆さんはどうしたいですか?私が今回思ったのは、派手な色にしてみたいというコトでした。いままで真っ黒けの地味ーなシューズを履き続けてきたもんで、ここは黒・白・グレーといった無彩色は避けて、黄色や緑、オレンジや赤といった有彩色をオシャレに履いてみたいと、そういう野望を胸に抱いてシューズ選びに臨んだわけです。ところが……………無い!派手な色のシューズが見当たらないとですよ!
いや、派手なシューズ自体は少数ながらあることはあるんですが、ワイドタイプの靴にはどういうことだか無いんです。有彩色の靴が!SIDIにはいい感じの黄色や緑やらの靴があるんですが、MEGAだとどういうわけだか設定がない。頼みのシマノにはそもそも派手なカラーの靴がナイ。かろうじて濃いブルーの靴は用意されていますが、暗色はいまいちハッピーになれる気がしませんし、最新のモデルでは若干先細のラストに変更になったのか、なんだか窮屈です。むーん。納得できない。典型的な日本人足のヤツは派手な靴など履くなということなのでしょうか?
縦方向のフィッティング機能を持つことで話題のリンタマンのシューズも、いい黄色があったので試着してみました。でも期待したほど具合がよくなかったです。先広の足の人は薬指や小指のあたりが広くて前に出ているんですが、リンタマンの縦方向のフィッティングは中指・薬指のあたりを斜めに絞り込んで調節するようになっているので、本当に幅広の人だと中途半端な部位が絞り込まれるだけで、小指のあたりはどうやってもキツイままです。中指・薬指も最大に伸ばして調整しても、ストレスフリーというわけにはいきませんでした。縦横の調整が出来るというだけで、どんな足型にも対応できるというワケではなさそうですねー。過剰な期待は禁物です。
途方にくれていると、ふとシューズコーナーの片隅に飾ってあるシューズが目に入りました。わずかに緑がかった鮮やかなイエロー。つま先の形も小指の方までまるっと膨らんでいて、具合が良さそうです。果たして足を入れてみるとあつらえたようにピッタリ。どこもあたりません。いーじゃないですか、コレ。
(゜▽゜)/ それはVittoriaのSPEEDというシューズです。ソールは上級モデルと同じカーボンを使っていて、アジアンフィットで先広甲高の方でもぴったりハマるんですよ。でも……
でも何ですか?お兄さん。
(゜▽゜)/ それSPEEDPLAY専用シューズなんですよね
SPEEDPLAYというとたまに見かける、あのマッチの先っちょみたいな形をしたペダルのことですか?
(゜▽゜)/ そーでーす♪
なるほどひっくり返してみると、普通のクリート取り付け穴とは違う位置に穴が4つも空いています。それにソール自体もフラットで、普通のとはちょっと違うようです。えー、せっかく派手な色で履ける靴が見つかったのに、ペダル替えないと駄目だとか……しかもあんなちんまりとしたペダル、ちゃんと踏めるのか怪しいもんです。でも、派手なシューズを履こうと思ったら、他に選択肢はないんですよね。
仕方がないのでSPEEDPLAYのことをちょっと調べてみました。するとなかなか評判がいい。まとめると、
長所
- どうやら膝に優しいらしい
- スタックハイトが低く出来るので、ダイレクト感が高い
- 見た目に反して踏み込み面が広い
- リリース角度の調節が可能
- ペダルに裏表が無いので、装着の時にペダルの向きを気にする必要が無い
- ペダルが軽量らしい
- クリートカバーをつけたまま、ペダルを漕げる
短所
- クリートとビンディングがひっくり返ったような構造なので、クリートが高価
- クリートの底部が金属なので、ゴムカバーをつけないと滑るし削れる
もっと簡単にまとめちゃうと、お財布に優しくない以外は特に問題なし。むしろプロの利用者も多いからイイモノなんじゃね?というコト。特に膝に優しいという点は、どうにも最近バイクパートで左膝をやっちゃいがちな私には非常に気になる部分です。どーよ?ここは試してみちゃっていいんじゃね?財布に翼がはえた瞬間でした。