6月にアイアンマン70.3ジャパンに出たときに、説明会でいきなり『水温24.5℃以上になったらウェットスーツ無しで泳がないと失格になります』と言われて焦ってしまいました。多分ウェットスーツ使ったら選手権のリザルトに含まれなくなるよ…という意味だとは思うんですが、ウェットスーツ無しで泳ぐ自信などまるでない私は、ひょっとしたらスタートをさせてもらえなくなるんじゃないかと焦ったものです。実際には水温はそこまで上がらなかったんで、めでたくウェットスーツ着用の上でのスタートになったんですけどね。ただ24.5℃でもあくまで着用可なだけなんですよ。基本は、水着で泳げよ!と、どうやらアイアンマンの精神はそこら辺にあるらしいです。
そんなわけで、いつかアイアンマンを目指すワタクシとしては、ウェット無しでもなんとか泳げるようになっておかなくてはならないと思ったわけですよ。や、別にエイジのランカーを目指しているわけでもなんでもない完走目的の人間ですけどね。失格と言われちゃうのも気持ちがよくないじゃないですか。それに生身で遠泳したらどんな感じなのかな?という興味もあったんですよね。
そこで最初のトライの場所に選んだのが、館山オープンウォータースイムフェスティバルです。今年で19回目になるこの大会は、週末の二日間を利用してスイム関係の競技やイベントを楽しんじゃおうという催し物で、千葉県水泳連盟の主管するOWSイベントとしてはかなり大きい規模の大会です。レースも5kmから1km、リレーまで。アクアスロンぽいのやボートを挟んだ競技もあります。OWS検定やキッズスイムクリニックなど盛りだくさん。まさにフェスティバルって感じですねー。
チキンを自負する私が出るのはもちろん1kmスイムです。これにウェット無しで出てやろうと。チキンなりに勇気を出したわけですね。1kmレースは2日目の7月20日、朝9時からなんで、ちょっと早起きしてアクアラインから館山道をクルマをとばしました。実は1日目の19日は高波で全競技キャンセルになっていたんで20日もどうなるかと思いながら到着したのですが、風は強いものの波はまあまあ穏やか。ぜんぜんいけそうなコンディションです。
会場には朝っぱらにもかかわらず、たくさんの参加者のみなさんでごった返していました。むっきむきの水泳体型の人がノシノシ歩いていて、いかにも速そうです。あれ、でもよく見ると小学生ぐらいの子供も混じってるし、お年寄りや私のような標準以下体型のヒト達もちらほらと。OWSの大会に行くと、たいてい先ず体系的なもので圧倒されて、私のような水泳が苦手な人間にはお尻の下がウズウズするような居心地の悪さがあるんですが、今回はちょっと様子が違うようです。さすがフェスだけに、なんとものんびりゆったりとした雰囲気ですね。そこらへんは水着の規定にもあらわれていて、水着は基本自由です。フリー。もちろんウェットでも問題ないし、ラッシュガードもアリ。それどころかエマージェンシーフロートを装着しているお父さんもいて、それもアリなんか!とビックリしました。んでフロートつけてない選手の子供を連れていたりするから二度ビックリ。どうやらおとーさんの方が泳ぎに自信がないようですね^^;
あとこれはイイと思ったのは、レース前説明で、OWS初めての人やあんまり自信のない人は申告してくれれば黄色いキャップを配りますから、ふつうのキャップの上にそれをかぶってくださいという指示があったことです。もちろん私もいただきましたよ、黄色キャップ。コレをかぶっていてくれれば多少なりともレスキューがよく見てくれるようになりますとアナウンスされれば、泳ぐ側からすれば気持ち的にはいくらか楽になりますからねー。そんなわけで、すこしでも門戸を広くスイミングを楽しんでもらおうという主催者の心遣いが感じられて、初ウェット無しレースにここを選んだ偶然をトライアスロンの神様に感謝した私です。
さて肝心のレースですが、会場の北条海岸は水際からすぐに腰〜胸ぐらいの深さになり、そのあと暫くその深さが続くという、ちょっと変わった感じの遠浅の海水浴場です。スタートはその腰ぐらいの深さのところからのスタンディングスタートですが、これぐらいだともう歩くより泳いだ方が速いですが、一部の人を除いてみんなのーんびりと歩きながらスタートを切っていきます。私も後方集団からのーんびりスタート。四角形を回るようなコースを泳ぎだしました。
北条海岸は水はきれいなんですが、若干砂が巻き上がるんで、この先の沖の島海水浴場や波左間海水浴場より視界では劣ります。ましてや昨日は波が荒れていたわけですからねー。でも自分の周囲を泳いでいる人は充分に確認できる程度なんで、極力バトルを避けて…というより、まわりに先を急いでいる人があまりいないので、まったりと泳ぎ続けました。それにしてもウェット違って全く身体を締めつけられないですから、こりゃ気持ちがイーです。それにプールで泳いでいるよりも身体が浮くので、思ったほど不安感はありません。疲れちゃったら平泳ぎにするか、エレメンタリーバックストロークとかで休んじゃえばいいんですからねー。波が穏やかだと選択肢も増します。まわりを見回すと黄色の帽子じゃない人もたくさん泳いでるし、ぜんぜん疎外感がなくて安心ですわー(最後には普通帽の人にはやっぱり離されちゃいましたけどね)。海の上からはレスキューの人達がバシバシコース指示してくれるし、さすが20年近くもやってる大会はオーガナイズばっちりです。快適に泳がさせていただきました。タイムは23分ぐらい?まあこんなもんでしょ。まだまだ余力はあったので、来年は2キロや3キロにでてみようかなーと思いました。海パンで。
んで普通ならここで終わりなんですが、今日はこの後東京にとって返して、前回参加して面白かった、裸足ランニングクラブのRUNフェス第2弾に参加です。日にちが重なっちゃったんだからしょうがない!まあなんとかなるでしょう……と思ってたんですが、夕方会場の原宿にある織田フィールド陸上競技場に立ってみると。なんだこりゃあっつい!昼間ほどじゃないにせよ、こりゃ中年がスポーツする温度じゃないぞと!でもなんだかわらわらと参加者の方々が集まってるんですよねー。物好きな人が多いと思います。俺も。ちなみに裸足ランクラブのイベントですが、裸足で走ってる人は私もそうですが2〜3割というところです。とにかく裾野をひろげようというイベントらしいので、そこらへん興味ある人は気軽に参加してみてくださいね。ちなみに私は部員ではありません^^
形としては前回と同じ、5人の先生が前半のレッスン、後半のインターバルにそれぞれのカリキュラムを設定し、参加者に好きなものを選んでもらおうというやりかたです。私は前半はこの前の高岡コーチではなく、砂田貴裕コーチを選択。どの先生も魅力的なんで、なるべくたくさんの人のレッスンを受けてみたいと思ったからですが、高岡さんとは全く違う方向からのランへのアプローチの授業で、かなりに興味深かったです。ただ気づいたのは、大きく腕振ってスキップというのは誰のレッスンにも出てきますね。おもわず手と脚が揃ってしまいがちな私ですが、ダイナミックに身体をコントロールするには必須のドリルなようです。ちゃんと練習に取り入れよっと。
そして後半のインターバルはRyoko先生のグループに。色んな人のレッスンを受けたいと言いながら前回と同じじゃねえかと。矛盾してるぞと。まあそれはそうなんですが、いやなんかもうこの暑いのにインターバルとか、優しく煽ってもらわなければ多分心がもたないっすよ。まあ煽り方が優しいだけで、やること自体はドSなんですけどね。「スケジュールでは400m×8だったんですけど、足りないでしょうから10本にします!」とかいきなり言ってるしー。
レベルわけの後にウォーミングアップ走2km。そこまでは裸足で走ってたんですが、なんだか森林公園よりも小石が多いので、本番前に慌ててNEW BalanceのMR1を足にはめました。だって痛いんだもん。足袋みたいなシューズですが、ないよりマシです。でもビブラムソールなので反発がないというか吸収しちゃうと言うか、裸足よりスピード出ないんですけどね。背に腹はかえられません。
んでまた若いヒト達に混じってダッシュですよ。あっという間に汗だくのヘロヘロになっていってしまうわけですが、これがいい…。なんかこの学校の体育会ノリがクセになってしまいそうです。だーれも『すんませんもう辞めます』って言ってくれる人がいないんで、ヘタレどころがないんですよねー。頑張ってしまうんです。あー、明日は筋肉痛だなぁ。なんとかフィニッシュしてみれば、やはりまた他の4チームはとっくにレッスンを終了してる。ついつい誰よりもやりこんでしまうこのRyoko先生のノリに、次回も引き寄せられてしまいそうな自分が怖いです。
んで二つのレッスンが終わったあとに、最後に鬼ごっこをやろうと言うんですわ。賞品付きで。なんかもうRyoko組は走り終えた直後だし脚ガクガクだしで、賞品があるからといってまともに戦える状況ではありません。いや、他の組にしたって充分ヘバっていると思うんですが、そこをフルを2時間台で駆け抜けるような先生たちから逃げ回るというのは……いや、ワタクシそうそうに捕まりましたよ。もー限界です。でも賞品獲得者が決まるまで、延々と鬼ごっこは続いていたみたいですね。みなさん元気だなー。
そんなこんなで海と陸のフェスをハシゴしたわけですが、結論としてやっぱスポーツには季節というのがあるですよ。海はあんなに気持ちよかったのに、走るのはマジきつかったです。どっちも達成感はそんなにかわらないんですけどねー。ダメージが大違い。やっぱ夏は泳ぎにシフトがいいのかなーと思いつつ、佐渡国際トライアスロンを考えればそんなことも言ってられないなーと。暑さに対する耐性をつけなければならんのですよ。そんなワケで来月はバイク強化月間!がんばります!