先週とても暑くて酷い目にあったのに、なぜかまた今週も暑くて辛そうなイベント会場に立っている自分は一体なんなのだろう?と、最近悩むことが多いんですよね〜。高齢による記憶力の低下がそうさせてしまうのでしょうか?そんなわけで今回やってきたのは茨城県筑波サーキット。そう、自動車のレース場です。全長2kmのコースを4+5時間の間借り切って、リレー形式で走り続けてその周回数を競うというのが、全日本9時間耐久サイクリングinつくばなんです。サーキットで耐久レースやるのはいいんだけど、なにもこんな夏のさなかにやらなくてもいいと思うんですけどね〜。でもやたらたくさんの人と自転車が集まっています。なんででしょね?暑いのに。
私が所属するFBグループの初めてのトライアスロン部のみなさんはこういうのが大好きなんで、このブログでもお馴染みになりつつあるスズキシホさんがちょっと呼びかけだけで、ふたチーム分の参加者が簡単に集まってしまいました。私もなにも考えずにそれに乗っちゃったんですけどね。サーキットってアスファルトとコンクリートだらけで、まぢ暑いんですわ。
朝の6時半過ぎに現地に到着すると、既に駐車場はほぼ満杯です。それもそのはずで、6時のゲートオープンには、テントの設営場所をめぐって毎年場所取りダッシュ合戦が行われるらしいです。なにせ長丁場なので、じっくり休める場所の確保は必須なんですよ。私らがついた頃にはサーキットの空きスペースを埋め尽くすように、既に無数の大型のターフが並んじゃってます。もちろん私たちも先発隊がいい位置にスペースを確保してくれていました。今回は荒川のSPECIALIZEDディーラー、GRACEEさんのチームと一緒で、なかなかのゆったりスペース。氷とドリンクの入ったアイスボックスもずらりと並び、準備は万全です。
もちろん私も先週痛い目にあったんで、しっかり準備してきましたよー。襟に挟む吸水スポンジに、自作のハッカ油冷感スプレー(これは濃度によってかなり効きます)、氷嚢(超すぐれモノ)、叩くと冷える瞬間冷却剤、栄養補給には冷やし甘酒。そしてなにより前日には睡眠をたっぷり。あと嬉しいことに、今回は何軒か露店も出ています。もちろんかき氷アリで!山登りの時とは違って、いつ何時でもかき氷が食えるわけですな。これならばなんとか倒れずに最後まで頑張り切れそうです。
初トラ部はガチ目のヒト達が集まる『ガチョウさん』チーム5名と、とりあえずレースを楽しみたいヒト達の『カピバラさん』チームの6名に分かれました。モチロン私はカピバラさんで。準備は万端だろうと夏場はどうやら苦手な私だけに、本気度満点のヒト達に混じっては戦えまへん。かくて午前八時、レースはスタートとなりました。
スタートとなったと言ったって耐久レースで、私は第4走者なんで、出番はぜんぜん先なんですけどね。それでもソロの人を含めた大きな自転車の集団がローリングスタートを開始すると、やっぱかなりドキドキしちゃいます。1周は追い越し禁止ですが、あっという間にばらけます。かなり速度差がありますね。
ずっとレースを見てるわけにもいかないので、ウチのチームは次走者が走者のピットインサインをチェックする係、その次の走者がピットインしてきた選手の計測チップの入ったバンドを、次の走者の足首に付け替える係を担当することにしました。あとは自由時間。テントのところに水分補給しにいったり、日陰を求めてさまよい歩いたり、グランドスタンド裏手に設置された霧吹き付き扇風機(これがメチャメチャ優れものでした)のところに涼みに行ったり。まあそんなズルズルした雰囲気の中でないと、9時間もレースなんてやってられませんから。
改めてカピバラさんチームを紹介すると、アフロ新米パパの水口さん、でっかくてくまモン的な住吉さん、FM桐生の番組MCをつとめるマスター、私、シホさん、昼過ぎ参加の望月さんというメンバー。みんなトライアスリートなんでそこそこ頑張れる体力はあるものの、サイクルレース経験が少ないんで自転車のトレインなんか未体験の人が殆どです。私自身も試しに一度後ろにくっついてみたことしかないですしね。それでもこーいうレースでは風よけを活用しなければベリーシンドイというのは周知の事実です。
9時過ぎにようやく最初のコースインをすると、さすがにサーキットは広いですねー。どこ走っていいか悩んじゃうぐらいです。それから路面がイイ!その気になればぐんぐんスピードはあげられそうです。でも瞬く間に脚も切れちゃうだろうなー。それでも様子を見ながら単独でペースを上げて走っていると、ちょっと前方をやはり単独で走るヒトが、こっちにむけて何かやいのやいの言ってきました。最初は文句を言われてるのかと思いましたが、どうやら『後ろについてくれ』と、そう言っているようです。近づいていくと、ようやくちゃんと声が聞こえてきました。『引っぱり合おう!』なんで目をつけていただいたんだかわかりませんが、トレインビギナーの自分にとってはありがたい事この上ないない提案です。既にビンビンにスピードの上がってるトレインには、怖くてなかなか近づけないですからねぇ。さっそく後ろに入らせてもらうと、2台のトレインでもふわっとペダルが軽くなるのが分かります。こりゃあラクでよかですよ!引いてもらってばかりというワケにもいかないので、ポジションチェンジしてトレイン引き初体験。ここは気合い入れて引っぱろうと思ったら、後ろから『ペースあげないで!そのままのペースでひっぱってね』と、アドバイスが。そんなんでいいのかなーと思いつつケイデンスをキープしましたが、なるほどスピードをみると40km/h手前だけどイイ数字が出ています。引っぱるのってもっと辛いものかと思ってたんですけどねぇ。そのままのペースで2度ほどローテーションを繰り返したあと、あれ、後ろにつこうとポジションを入れ替えようとしたら、なんか台数が増えてる。いつの間にか2台増えてました。それでも平然とローテーションを仕切る最初の人。2台の後ろについて走り出すと、また更に背後に何台かがくっついてきました。なるほど、トレインというのはこういう風にして出来ていくのかー。気がつくとガチョウさんチームの野池さんまで集団に入り込んでいました。こうなると殆ど引っぱらなくていいので、とてつもなく楽です。脚はね。でも慣れてないのもあるんでしょうけど、前走者から一瞬でも目を離したら接触しちゃうんじゃないかと、気の方は一瞬たりとも抜けません。10台ほどの台数になるとトレインの効果は絶大で、ちょっと下っているところではペダル回していると前走者にグングン追いついて接触しそうになってしまうほどです。いや、ペダル回さなくても吸い込まれていくんで、ブレーキ使ったり車線を一旦ずらしたりしないと駄目でしたねー。なんか神経がゴリゴリと削られていきますわ。だけどねー、こりゃ面白いっ!カンカン照りでなければいくらでも走っていたい感じです。
でもカンカン照りなんですよねー。たまにお日様雲に隠れますけど。レースで走っていてもその辺で休んでいても、着々と体力と水分が失われていくのがわかります。まあかき氷も食えるし氷嚢で頭も冷やせるし、テントにいけば冷たい飲み物もあるしなんで、おおよそ倒れちゃうような事態にはならない環境なんですけどね。それでも昼の休みの頃には完全へばっちゃってる人も見受けられました^^;やっぱ夏の耐久レースは過酷です。
それでも若い人達は元気で、こちらのチームの水口さんや住吉さんもかなり周回稼いでくれました。ガチョウさんチームのマッチョな海阪さんなんかは先頭集団のトレインに混じって、時には引っぱったりもしていたそうですからキレッキレですわ。まああっちのチームは年長者の皆さんもキレッキレなんですけどねー。カピバラさんチームの最年長者である私は、ゆーたりいかせていただきました。でも毎回頑張ってトレインには乗っかりましたよ。だって面白いんだもん。でも先頭集団だけは速過ぎてさすがに怖いんで、近づいてきたら即逃げました。
9時間を走りきってガチョウさんチームは158周で22/109位平均時速35km/h強(Mensロード)、結構スゴい。カピバラさんチームは144周で11/17位平均時速32km/h(男女混成自由)、まあまあでしょ?ちなみにトップは176周、平均時速39km/h強!、ピットのロスとか考えれば40km/h超でしょうから、すンごいですね〜。
そーいえば接触・落車は結構頻繁に起きてました。あれだけ接近戦を演じているので致し方ないかもしれませんが、救急車や回収車が出動するような集団落車だけでも3回。単独もちらほら見かけたんで、総参加チーム数からするとかなりの頻度かもしれません。さほど大事になったのは無かったみたいですけど、普段殆どドラフティング不可のレースばっかり走っているトラアスリートからしてみれば、ちょっと怖さを感じちゃいますねー。幸いウチらのチームはGRACEEさんとこも含めて、巻き込まれたりすることもなくレースを終えることが出来ました。
まあ9時間も走ってるというと相当に辛そうな感じがしますが、大勢で行けばお祭りやっているような感じなんで、さほど辛いとは感じない間に時間は過ぎていっちゃいます。むしろ最後のパレードランの頃なんかには、もう終わっちゃうの?というような寂しささえ感じるほどです。暑くてへとへとにはなっちゃいますが、事故さえ気をつければ身体が痛まるような大会ではないので、やったことがない方は是非チャレンジしてみてくださいねー。なーに、シンドイと思ったらアイスを食べればいいんですから簡単ですよ^^
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