トライアスロンのウェットスーツはサーフィン用のものなどとは違って、よく伸びる薄手の素材で作られています。とにかく泳ぐんで、厚手の素材では動きにくくてやっていられないんですわ。
それ故に頑丈さではサーフィン用などより若干劣ります。オーダーメイドだとより厚みにこだわったりするので、尚更です。素材自体はよく伸びるんで多少引っぱっても大丈夫なんですが、爪などが引っかかると一発でスパッといっちゃいます。着る前には指の爪をちゃんと切っておかないと、すぐに泣くような目に合うので気をつけましょう。
そんな風に気をつけていてもゴムはだんだん劣化してくるので、いずれ色々やぶけ等が出てくるようになります。先日は横浜トライアスロンの入水チェック後に股ぐらに破れが出来ているのに気がつき、非常に焦りました。レース前の機材チェックの時に、ウェットスーツのやぶけもよく確認しておいた方がいいですよー。
本来ならばショップに送って修理してもらうところですが、次のレースまで日が無いので、今回は自分で修理するのに挑戦してみました。使ったのはDOPESのウェットスーツリペアキット。ウェットスーツ用のボンドと、表、裏あて用の生地、それからアイロン圧着のメルコシートが入ってます。これで一通りの補修が出来ます。
傷が裏までとおって大きい場合は傷の周りをくりぬいてあて布というかあてゴムをしないといけないんですが、今回はそこまでいっていないんでボンドのみの修理です。
まず傷の周囲をよく洗ったら、基本的には傷の両断面と、裏の生地の間にボンドを塗りつけて、乾かしたあとに圧着するだけです。ポイントは傷を開いた状態でボンドを塗りつけ、くっつかないように15分ほど放置すること。2度塗りをするとなお強力にくっつきます。都合30分ほどはラクにかかりますから、のんびりコーヒーでも飲みながらやりましょう。慌てるのは禁物です。
あとボンドを塗るときですが、身近なものをへら代わりに使うと細かく綺麗に濡れます。つまようじの柄の部分ですね。細かく入っているギザギザによくボンドがたまり、かつ細いんで細かい作業がしやすいです。さらに細かい部分は反対側の先っちょの方を利用すれば、ほぼ思い通りに塗りたくることができます。是非試して見てくださいねー。
15分待って粘りが出たら、あとは傷をくっつけた状態でよく指で揉み込んで圧着してください。あとはボンドが乾くまで数時間放置です。これでかなり強力にくっついちゃいます。簡単でしょ?
縫製のほつれが出ているところも見つけたので、これはメルコテープをアイロンでくっつけて固定しました。アイロンの温度と時間に気をつけないと生地を傷めちゃうんで要注意ですが(140〜160℃で20秒)、こちらもすぐに簡単に作業できます。
これなら前日チェックでもなんとかなりますから、手元に常備しておくと色々安心ですよ^^