2月17日、今年も青梅マラソンに参加してきました。今年でもう47回目。コースである奥多摩街道には「青梅マラソンスタート地点」の道路標識?が常設されているほどの伝統ある大会です。
参加者も2万人を数えるので、JR河辺駅は年に一度だけ大変な混雑に見舞われます。まぁ一日だけのために施設を拡張するわけにもいかないから仕方ないんでしょうけど、ご覧の通り、毎年ホームからおっこちそうな有様になっちゃいます。
でも大変なのは駅から抜け出すまでで、そこから先のオーガナイズは非常にスムーズです。というか、地元の人たちが町をあげて大会をサポートしているので、混乱というものがほとんど見られません(まあ駅構内でも誘導は適切で、混乱しているわけじゃないですけどね)
河辺小学校でTシャツとゼッケンを受け取った後、オフィシャルでは3カ所の着替え場所&手荷物預かり所が設けられているんですが、実はそれ以外にもオフィシャルではない着替え場所や手荷物預かり所が方々にあります。主に奥多摩街道沿いでお店等を営んでいる方々が、それぞれ独自に場所を提供してくれているわけです。オフィシャルよりお値段は張りますが、オフィシャルより全然混雑してないし、暖かくてくつろげるし、なによりトイレの長い行列に並ぶ必要がありません。
今年も毎年お世話になっているバーミヤン前のスナックに荷物を下ろし、トイレを済ませると、奥多摩街道をゆるゆるとスタート位置へ向かいました。いやまあ東京マラソンなんかと違って道幅が全然狭いので、スタート位置はナンバー順に配置されるのですが、その列が1キロほどにも及びます。私は陸連登録があってスタート順がかなり前の方なので、かなり歩かないといけないんですが、東京マラソンのビル街の中のスタートに比べ、応援のみなさんはいっぱいいるし、露店もいっぱい出てるし、街道沿いのお店も出店を出してるし、歩いててまったく退屈しません。というか、お祭り気分満点です。それから仮設トイレ用の敷地を提供してくださっているところがとてもたくさんあって、こういった面でも地域あげての協力を強く感じますねぇ。ありがたいです。
30キロのスタートは11時半。遅めです。これは参加者の交通の事もあるでしょうけど、青梅は寒いというのも外せない事情なんでしょう。ことしも明け方は氷点下だったそうですし、参加者の皆さんも「寒い寒い」を連発してました。でも青梅マラソンの場合は沿道のコンビニに入って暖をとるなんてことも出来ますし、直前まで着替え所から出てこない人もいます。ここらへんのユルさがたまらないですね。
私は前にレポートしたHot Balmを腕と脚に塗りたくって外を闊歩してましたが、前のレポートにも書いたとおり、そこそこの保温効果を発揮してくれるので、寒さにふるえるようなことはありませんでした。腕なんかアームカバーもしていたのでなおさらです。だけどぽかぽかするというわけではなくて、むしろヒリヒリして暖かいというか、冷感を麻痺させてられているような感じです。まあオイリーなんで、肌に直接冷気があたらないというのもあるんでしょうけど、不自然な温感なのは否めませんでしたかねー。
そしていよいよスタート!さして広くもない奥多摩街道が1万5千人のランナーで埋まるのは、まさに壮観です。でも好きなコースどりなんてもちろん暫くは出来ません。みんな半分パレード状態のまま、市役所や映画看板街を駆け抜けていきます。沿道は応援の人たちでいっぱい。私もキロ4:30ペースを保ちながら、へそまんの連太鼓前へ。ここで半被の人たちとハイタッチをするのが毎年の楽しみです。太鼓の響きと共に凄く元気が出ます。
それにしても今年は沿道の人が多い。その理由は12キロポスト手前ではっきりしました。前方から「おぉ」「うぉお」と声の波が近づいてくるんです。反対車線をみると、うぉ、招待参加の柏原崇選手が、トップ集団で競って走ってきているぅ!!と、姿を見れたのは3秒ほどでした。あっという間にすれ違い、視線の外へ。沿道の人たちもそうですが、走っている選手たちの間からも歓声やら声援のあがるという、なんだか珍しい光景が繰り広げられていました。さすが「山の神」。集客能力は抜群です。もちろん私もここでさらにモチベーションアーッップ!
そんなわけで前半登りはとても快適でした。15キロは1時間12分23秒。目標の2時間半切りにむけて、まあまあのタイム。さあ後半の下りを一気に駆け下ってやるですよ!!そう張り切ってしまったのが、今回のドツボの始まりでした。
2,3キロも行かないうちに、なんだか両足の裏が痛い。それも尋常じゃなくヒリヒリする。靴擦れです。新調したPURE DRIFTは、それでも50キロぐらいは慣らしで走ってあったのですが、下りで体重が乗るところに、幅広で妙に靴の中で足の自由がきく作りが、逆に災いしてしまったのかもしれません。それとも靴紐の締めが緩かったのか、単なる慣らし不足か。参戦4年目にして、これほどの靴擦れは初めてです。登りじゃああんなに快適だったのに。。。
下り傾斜をフォアフットで思いっきりいってしまったためか、痛いのは足裏の前半分に集中していました。それでもなんとか足をついて走り続けていたのですが、石神前駅あたりで完全にギブアップ。コース脇で足を止め、こりゃゴールまでもたないかな。。。と弱音を吐いていたのですが、ふと、思いたちました。「ヒールストライクで走ればいけるんじゃね?」と。
試しにかかと加重で走ってみると、おぉ、足先の痛みはかなり軽減されます。もちろん痛いことは痛いんですが、10倍以上マシです。これならイケそうです。
とはいえ、PURE DRIFTTはフォア/ミッドフット専用シューズ。実はかかとのサポートが全くないんですよね。同じPUREでもCONNECTの方を履いていてりゃ、多少かかとのサポートがあるだけマシだったろうにと思っても後の祭り。とにかくかかとと膝に衝撃が来すぎないように思いっきり下半身を脱力して、えっちらおっちらとへっぴり腰で走り続けました。ペースなんか6:00/キロぐらいでしょう。それでも走れるだけマシ。リタイアなんかゴメンです。
それでもいくら走っても残りキロ表示は減ってくれず。後半は感覚的には前半の倍走ったような気がします。ほんとへとへとになりながら、ゴール。タイムは2:45:47。うーん。悔しい。悔しいけども、ゴール後はほとんどまともに歩けないような状態だったのに、それでもなんとかちゃんと完走出来たのでよしとしましょう。
来年は絶対リベンジします。でも青梅は下りを考えると、多少窮屈でもPURE CONNECTやRC-130のような靴を使った方がよい結果が望めたのかなぁ。なんにしても、今年の青梅の水は苦かった。